インプラント、矯正歯科、歯周病、等を得意とする富士市の歯科医院

〒417-0001 静岡県富士市今泉3983-14
東海道新幹線 新富士駅 車で10分/東名高速道路 富士インター 車で5分

受付時間
9:00~12:00 ×
14:00~18:00 ×

△:14:00~15:30
休診日:日曜・祝日

ご予約・お問合せはこちら

0545-23-1616

歯茎再生治療に保険は使える?保険適用の条件と費用目安・治療の流れを解説

「歯茎が下がって歯が長く見える」「歯の根元がしみる」

こうした悩みは歯周病や加齢による歯茎の後退が原因かもしれません。

歯茎を回復させるために歯科医院で行うのが歯茎再生治療です。

しかし、歯茎再生治療に保険は使えるのか、自由診療の違いについて疑問を持つ方もいるかもしれません。

この記事では、歯茎再生治療の保険適用の条件や費用の目安、治療方法の種類、治療の流れについて詳しく解説します。

保険でできる治療と自由診療の違いを理解することで、自分に合った治療法を選ぶ際の参考になるでしょう。

歯周病とは?

歯周病は、歯を支えている周囲の組織(歯周組織)に炎症が起こる病気です。

虫歯と異なり、初期段階では痛みを感じにくいため、気づかないうちに進行することが多いのが特徴です。

歯茎からの出血や腫れ、口臭などがサインで、悪化すると歯を支える骨が溶け、最終的には歯が抜けてしまうこともあります。

厚生労働省によると、日本では全体の47.9%が4mm以上の歯周ポケットを持つ歯周病にかかっており、年齢が増えるとともに増加傾向にあります。

歯周病は日本人にとって歯の喪失原因の大半を占める疾患です。

(参考:厚生労働省『令和4年歯科疾患実態調査』

歯周病の症状や進行

歯周病は、大きく歯肉炎と歯周炎の2段階に分かれます。

初期の歯周病である歯肉炎は、歯茎に軽い炎症が起こり、歯磨きの際に出血することがあります。この段階ではまだ歯を支える骨には影響はありません。

中等度から重度の歯周病にあたる歯周炎になると、炎症が歯茎の奥に広がり、歯を支える骨が溶け始めます。

歯茎の腫れや出血が増え、膿が出る、歯がぐらぐらする、口臭が強くなるなどの症状が見られ、重症化すると最終的に歯が抜け落ちることもあります。

歯周病は進行がゆるやかな慢性疾患で、自覚症状が出るころにはかなり進行している場合が多いため、早期の検診・治療が重要です。

歯周病の一般的な治療法

歯周病治療の基本は、口腔内から歯周病菌を減らすことです。進行度に応じて以下のような方法を組み合わせます。

  • ブラッシング指導:毎日のセルフケアで歯垢を取り除くことが重要なため、歯科医院では正しい磨き方の指導をする
  • 歯垢・プラーク除去:歯の表面や歯根に付着した歯垢や歯石を専用器具で除去する
  • 歯周ポケットの管理:歯周ポケットの深さを測定し、炎症の改善状況を確認する
  • 歯周外科治療:重度の歯周病では、歯茎を切開して歯石を除去する外科的処置や、GTR法・エムドゲイン法などの歯茎再生治療(歯周組織再生療法)を行うこともある

口腔内の状態に応じて、歯周病治療の方法は異なります。定期的に歯科医院を受診し、口腔内のチェックを行って歯周病を予防することが重要です。

歯茎再生治療にはどんな方法がある?

歯茎が下がると見た目が老けて見えるだけでなく、歯の根元が露出してしみる、虫歯や歯周病のリスクが高まるなど、さまざまな問題を引き起こします。

こうした状態を改善するために行うのが歯茎再生治療です。

歯茎再生治療には、大きく分けて保険診療で受けられる治療と自由診療で行う治療があります。

ここでは、それぞれの方法や特徴を詳しく紹介します。

歯茎再生治療とは

歯茎再生治療は、歯周病や加齢、過度な歯磨き、歯ぎしりなどで失われた歯茎や歯周組織を回復させるための治療です。

単なる移植ではなく、歯と結合するコラーゲン線維を再生させることを目的としています。

これにより、歯周ポケットの再発予防や、歯の動揺防止にもつながります。

方法には薬剤を使った再生治療、組織を移植する外科処置などがあり、症状や希望に応じて選択します。

保険適用の歯茎再生治療

保険が使える歯茎再生治療は、リグロスという薬剤を使用する場合と一部の人工膜を用いたGTR法に限られます。

リグロスは、歯周病で溶けた歯槽骨や歯根膜の再生を促す薬剤で、外科手術と併用して使用します。

主成分である『bFGF』というタンパク質は、細胞の増殖を促し、骨や血管を再生する働きがあります。

この治療は重度の歯周病で、あごの骨が部分的に失われているケースに適応されます。

GTR法は、メンブレンという人工膜で歯肉の侵入を防ぎ、歯根膜などの再生を促す治療で、保険適用できる人工膜の種類が限定されます。

※当院では、GTR法の保険診療は行っておりません。

自由診療の歯茎再生治療

自由診療の歯茎再生治療法には、エムドゲインやGTR法があります。

  • エムドゲイン:歯の発生過程を再現し、歯周組織を再生する薬剤を使用
  • GTR法:人工膜で歯肉の侵入を防ぎ、骨や歯根膜の再生を促す

これらは保険適用外のため、費用は高額になりますが、審美性や再生効果を重視する方に選ばれています。

歯茎再生治療の保険適用の条件

歯周病になってしまったとしても、すべての歯茎再生治療に保険が使えるわけではありません。

保険が適用されるのは、以下の条件を満たしたうえで、リグロスという薬剤を使用した場合とGTR法(一部の人工膜のみ)に限られます(当院ではGTR法の保険診療は行っておりません)。

  • 重度の歯周病で、歯周ポケットが6mm以上
  • 垂直性骨欠損(特定の歯の周囲の骨が垂直にへこんでいる状態)が2mm以上ある
  • 歯周基本治療を終えている
  • 喫煙や全身疾患など、再生治療に悪影響を与える要因がない

これらを満たさない場合は、自由診療での治療を検討することになります。

歯茎再生治療の保険診療と自由診療の違い

歯茎再生治療には、健康保険が使える治療(保険診療)と、全額自己負担となる治療(自由診療)があります。

保険診療は費用を抑えられる一方で、使用できる薬剤や適応に制限があります。

一方、自由診療は保険診療に比べて技術や審美性に優れた方法を選べますが、費用は高額になる傾向があります。

リグロスとは

リグロスは、2016年に日本で承認され、保険適用が認められている歯周組織再生薬剤です。

歯周病で失われた歯槽骨や歯根膜などの組織を再生させることを目的としています。

bFGFというタンパク質を主成分とし、細胞の分裂や血管の新生を促して歯を支える骨や歯根膜を再生する働きをします。

リグロスはゲル状で、歯肉を切開して歯槽骨を露出させた後、薬剤を塗布し縫合するという外科的処置と併用します。

GTR法とは

GTR法は、人工膜(メンブレン)を使って歯肉の侵入を防ぎ、骨や歯根膜の再生を促す方法です。

歯肉を切開して歯槽骨を露出させ、欠損部に人工膜を設置してから歯肉を縫合し、再生スペースを確保します。

歯肉の侵入をコントロールし、骨や結合組織が再生するスペースを確保することで、歯周組織の再生を目指す治療法です。

主に垂直性骨欠損や、奥歯の根分かれ部の病変に有効です。

GTR法は使用する人工膜の種類によって保険診療と自由診療があり、自由診療の費用は20万円程度が一般的ですが、クリニックによって差があります。

注意点として、メンブレンを安定させるために医師の技術が必要なこと、感染や術後の炎症リスクがあること、メンブレンの除去手術が必要な場合があることが挙げられます。

エムドゲインとは

エムドゲイン法は、歯の発生過程を再現することで歯周組織を再生する治療法です。

ゲル状のエムドゲインを歯根面に塗布し、歯周組織を形成する細胞の働きを活性化します。

治療は歯肉を切開し歯根面を清掃してから、エムドゲインゲルを塗布し、歯肉を縫合し再生を待つという流れになります。

メリットとしては、以下のようなものがあります。

  • 歯周組織の自然な再生を促すため、審美面の回復が期待できる
  • 骨だけでなく、歯根膜やセメント質など複数の組織再生が可能
  • メンブレンのような除去手術が不要

エムドゲインは自由診療で、1部位あたり15~20万円程度が費用目安です。

保険適用の歯茎再生治療のメリット・デメリット

歯茎再生治療は、歯周病で失われた歯周組織を再生し、歯をできるだけ残すことを目的とした治療法です。

そのなかでも、リグロスを使った治療は、保険適用が認められており、費用負担を抑えながら再生療法を受けられる点が大きな魅力です。

しかし、どの治療にも良い面と注意すべき点があります。

ここでは、保険適用の歯茎再生治療のメリットとデメリットを詳しく解説します。

保険適用の歯茎再生治療のメリット

保険適用されるリグロスでの歯茎再生治療のメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。

経済的な負担が軽い

従来、歯茎再生治療は自由診療のみで高額になるケースがほとんどでした。

しかし、リグロスを使用する治療は健康保険の対象となり、3割負担なら1~3万円程度で受けられます。

手術の負担が少ない

リグロスはゲル状の薬剤を塗布する方法で、GTR法のように人工膜を使用する必要がありません。

そのため、術式が比較的シンプルで、手術時間や術後の腫れ・不快感が軽減される傾向があります。

天然歯を残せる可能性が高まる

歯周病で歯を支える骨が溶けてしまうと抜歯が選択されることが多くありました。

しかし、リグロスを用いた再生治療では、歯槽骨や歯根膜の再生を促すことで、ぐらぐらしていた歯を安定させ、抜歯を回避できる可能性があります。

保険適用の歯茎再生治療のデメリット

保険適用の歯茎再生治療は、費用を抑えて天然歯を残せるチャンスがある一方で、万能な治療ではありません。

事前にリスクや注意点を理解しておくことで、検討やカウンセリングの際の助けにもなります。

適用範囲が限られている

リグロスを使った治療は、垂直性の骨欠損がある症例など、条件を満たす場合のみ保険適用となります。

歯科医院を受診し、歯科医の判断に基づいてリグロスを使った治療が受けられるか確認しましょう。

骨補填材との併用ができない

保険診療のルール上、リグロスと骨補填材を同時に使うことは認められていません

そのため、大きな骨の欠損では再生量が不十分になる可能性があります。

骨補填材を併用する場合は、自由診療となります。

全身状態によっては効果に差がある

リグロスには血管を新しく作る作用があり、高い再生効果が期待できますが、喫煙者や糖尿病の方では成功率が下がる可能性があります。

治療前にリスクについて理解しておくことが大切です。最終的に治療が受けられるかどうかは、歯科医師の判断によって決まります。

歯茎再生治療後もメンテナンスが必要

歯周病の治療は歯茎再生治療だけで終わりではありません。

セルフケアや通院を怠ると再発リスクが高まるため、治療後も定期的なメンテナンスや日常的なケアが必須です。

保険適用の歯茎再生治療の費用目安

歯茎再生治療にかかる費用は使用する薬剤や治療方法によって大きく異なります。

保険適用が可能な薬剤リグロスを使用する場合、1歯あたり約1~3万円が目安です。

一方、エムドゲインやGTR法などの自由診療で行う場合はクリニックによっても異なりますが、15~20万円程度の費用がかかるのが一般的です。

治療方法や骨の状態によって最適な選択肢は異なるため、事前の精密検査と信頼できる歯科医師との十分な相談が重要です。

まとめ

歯茎再生治療は、歯周病や歯茎の退縮によって失われた歯茎や骨を回復させる治療です。

保険が適用されるのは、重度の歯周病で一定の条件を満たす場合のみであり、美容目的や軽度の歯茎退縮には自由診療が必要になります。

保険適用の治療は費用を抑えられるメリットがありますが、使用できる薬剤や方法に制限があります。

自由診療では費用が高額になる傾向がありますが、より高度な治療法を選択可能です。

保険診療と自由診療の違いを理解し、歯茎の状態や治療の目的に応じて、信頼できる歯科医院でしっかり相談することが大切です。

神谷歯科クリニック』では、保険適用と自由診療、どちらの歯茎再生治療も行っています。

患者さん一人ひとりの状態をしっかりと見極め、希望を伺ったうえで、適切な処置を選んでいきます。

患者さんの不安を取り除けるよう、丁寧なカウンセリングも心がけていますので、歯茎が気になっている方は、『神谷歯科クリニック』にご相談ください。

記事監修:神谷 隆裕

歯科医師/日本顎咬合学会認定「咬み合わせ認定医」/DNA研究会 認定医/日本口腔インプラント学会 専門医/国際インプラント学会AIAI 認定医

歯のクリーニング・歯石取りフッ素塗布など歯科衛生士が優しく対応。
3ヶ月先のご予約もお気軽にどうぞ。

0545-23-1616

受付時間

 
午前 ×
午後 ×

午前:9:00~12:00
午後:14:00~18:00
△: 14:00~15:30

休診日:日曜日・祝日

0545-23-1616

〒417-0001
静岡県富士市今泉3983-14