歯並びを整える矯正治療は長期間にわたることがほとんどです。
どこの矯正歯科で治療を受けるかによって、治療の選択肢や費用、患者さんの理想に近い仕上がりまで違いが出ることがあります。
せっかく矯正をするなら、「このクリニックに任せてよかった」と思える所を選びましょう。
そのためには注目したいポイントを知っておくと、患者さんの目的に合った矯正歯科を見つけやすくなります。
この記事では、後悔しない矯正歯科の選び方について、治療前に確認しておきたいポイントや自分に合った矯正方法、費用面の注意点などについて紹介します。
矯正歯科の選択に迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
矯正歯科を選ぶ際は、専門性から通いやすさまで複数のポイントを確認すると役立ちます。
ここでは、矯正歯科選びで注目したい7つのポイントを具体的に紹介します。
日本では矯正歯科を行うための条件は歯科医師免許の取得のみであり、多くの歯科医師が矯正歯科を標榜できる現状です。
矯正の経験が浅い歯科医でも矯正歯科を名乗れるため、技術や経験を重視する方であれば、まず「日本顎咬合学会」や「日本矯正歯科学会」の認定医や専門医が在籍しているかどうかを確認するとよいでしょう。
この資格を持つ歯科医師は、矯正歯科を含む口腔領域に関して十分な学識と臨床経験を有し、高い技術を備えています。
専門の矯正歯科医が担当する矯正歯科を選ぶことにより、理想に近い結果を目指せるようになるでしょう。
提供されている矯正装置や治療法の選択肢が豊富かどうかも確認しておきたいポイントです。
長い治療期間中の見た目を気にする方は、白いブラケットやワイヤーを使った目立ちにくい表側矯正、歯の裏側に装置を付ける舌側矯正、透明なマウスピース矯正などの選択肢がある矯正歯科がおすすめです。
例えば、当院では透明なセラミックブラケットや、歯の色に馴染む白いブラケットも採用しています。
「治療中も審美性を保ちたい」という方は、そのような矯正装置があるかどうかを医師に確認してみるとよいでしょう。
精密な診断やより高度な治療に欠かせない検査・治療機器が充実しているかもチェックしましょう。
例えば、以下のような医療機器は高度な検査や治療が期待できます。
パノラマX線やセファロは簡単にいえばレントゲン撮影装置、3DCTは3D映像でより高度な診断ができる装置です。
歯科医院によっては必要な検査設備が足りず、大学病院のような外部機関で検査を受けるケースもあり、患者さんは複数の医療機関に足を運ばなければならない可能性があります。
院内に機器がそろっている方がスムーズに高精度の診断と治療につながり、患者さんの負担を減らしやすくなるでしょう。
初回相談でできる限り疑問や不安を解消できるよう、十分なカウンセリングを行う矯正歯科がおすすめです。
メリットだけではなく、抜歯の必要が生じる可能性や痛み、矯正治療期間の長さやその間に感じやすい注意点など、デメリットも丁寧に説明してくれる医師が望ましいでしょう。
例えば、ブラケットを装着している間は歯磨きが難しくなり、虫歯や歯周病のリスクが上がったり、食事や発声に違和感を覚えたりすることがあります。
そのようなデメリットの対処法の説明も受けることで、より安心して選びやすくなるでしょう。
矯正治療は基本的に保険適用外で高額になるため、費用面についてもしっかり計画を立てる必要があります。
そのため、契約前に治療期間と費用総額を丁寧に説明するかどうかも矯正歯科を選ぶポイントです。
例えば、以下のような点の説明は重要です。
このほか、費用内訳や追加料金の有無も事前に質問して明確にしておきましょう。
矯正期間中に通院しやすいかどうかも大切です。
自宅や職場から無理なく通院できる場所か、平日夜や土日も診療しているかなど、ライフスタイルとのマッチングについても確認しましょう。
条件が合わないと通院が続かず、治療中断によって歯並びが後戻りする可能性も否定できません。
また、一般歯科に非常勤の矯正医が月数回しか来ない歯科医院では予約が取りにくく、急なトラブル対応が難しいこともあります。
矯正治療は装置を外して終わりではなく、動かした歯を安定させる保定期間が必要です。
矯正装置を外した後、保定(後戻り防止)までどのように対応するかを確認しておきましょう。
ワイヤー矯正でもマウスピース矯正でも、治療後は必ずリテーナー(保定装置)を装着し、歯列の後戻りを防ぎます。
治療後の定期検診やリテーナー管理までフォローしてくれる矯正歯科が望ましいでしょう。
矯正歯科の選択だけでなく、どの矯正方法が自分に合っているかを考えることも大切です。
ここでは、代表的な矯正法の特徴や治療期間・快適さの違いなどについて紹介します。
歯科矯正の代表的な方法として、表側矯正(ワイヤー矯正)、裏側矯正(リンガル矯正)、マウスピース矯正があります。
以下にそれぞれの特徴をまとめました。
| 治療法 | 使用する装置 | 特徴 |
|---|---|---|
| 表側矯正(ワイヤー矯正) | (歯の表面に)ブラケットとワイヤー | 適用できる症例が広い |
| 裏側矯正(リンガル矯正) | (歯の裏側に)ブラケットとワイヤー | 表から装置が見えない |
| マウスピース矯正 | 透明のマウスピース | 取り外し可能で装置が目立たない |
大別すると「ワイヤー矯正」と「マウスピース矯正」に分類できます。
患者さんの希望を取り入れながら、医師が歯列や症状に適した矯正方法を提案することが一般的です。
ワイヤー矯正とマウスピース矯正の違いは、適合症例の範囲や痛みの強さ、取り外しの可否などに現れます。
ワイヤー矯正は重度の不正咬合にも対応しやすく、多くの方が歯列の悩みを解消しやすい方法です。
その一方では調整時に痛みや口内炎が起こりやすいといった一面があります。
マウスピース矯正は対応できない症例もある一方、ワイヤー矯正よりも痛みが軽く、口腔内の違和感も少なくなっています。
取り外しができるため歯磨きもしやすく、虫歯や歯周病のリスクも軽減しやすいでしょう。
ただし、マウスピースの装着時間を厳守するなど、ワイヤー矯正にはない注意も必要です。
どちらが適しているかは、症例とライフスタイルを同時に考慮した上で決定しましょう。
矯正期間は基本的に長期になりますが、年単位で終わる場合と月単位で終わる場合に分かれます。
例えば、全体矯正では平均2年ほどかかりますが、部分矯正は数か月で終了することもあります。
治療期間は症例により様々なため、カウンセリング時に具体的な目安を確認しておきましょう。
また、歯を動かす期間だけではなく、リテーナーをつけて後戻りを防ぐ期間もあります。
この期間も確認し、全体的な治療期間を把握しておきましょう。
見た目や快適さを重視する方は、審美性・快適性に配慮した矯正法を選びましょう。
例えば、装置を目立たせたくないなら透明ブラケットの使用や舌側矯正、痛みや違和感の少なさを優先するならマウスピース矯正がおすすめです。
ただし舌側矯正は費用が高く、対応できる歯科医が限られ、マウスピース矯正は自己管理が必要など、それぞれ留意点もあります。
矯正治療は治療法によって費用相場が異なるほか、保険適用の可否やクリニックごとの料金システムにも違いがあります。
ここでは、矯正治療の平均的な費用相場と、保険・税控除など費用負担などについて紹介します。
歯科矯正はごく一部のケースを除き、全額自己負担の自由診療です。
そのため費用相場は高額になることが多く、症例によって幅があります。
一般的な相場としては以下が目安です。
あくまで目安であり、歯科医院によって費用は異なります。
また、上記は装置の費用であり、このほか検査料や調整料など別の費用も発生するため、詳細は必ず医師に確認しましょう。
矯正治療は一部の症例を除き、基本的に保険適用外(全額自己負担)です。
見た目の改善など審美目的と判断されることが多いため、多くの場合保険が利きません。
ただし例外として、唇顎口蓋裂など厚生労働大臣が指定する特定疾患や、顎変形症で外科手術が必要な場合などには保険が適用され、費用負担の軽減が可能です。
歯科医院により料金体系が異なるため、費用内訳に何が含まれ、どのような追加費用があるかを事前に確認しましょう。
例えば、費用内訳には以下のような項目があります。
このほか、矯正に必要な虫歯や歯周病などの治療や抜歯などの治療費が発生することもあります。
支払い方も歯科医院の方針で異なり、契約時に全ての費用を支払う総額制(トータルフィー)にしている医院もあれば、通院ごとに処置料を請求する医院もあります。
自分に合った支払い方法が選べるかどうかも考慮しましょう。
矯正治療の費用は医療費控除の対象になる場合もあるため、該当する方は確定申告で手続きを行いましょう。
医療費控除の対象になる条件は、「審美目的ではなく咬み合わせ改善など医学的に必要と認められるケース」になります。
例えば子どもの成長を促す矯正や、重度の出っ歯・受け口で咀嚼や発音に支障がある場合など機能改善目的の矯正は控除対象です。
自身で確認・整理しておきたいポイントを考えておくと、より目的に合った矯正歯科を選びやすくなります。
ここでは、矯正歯科を選ぶ際、先に整理しておきたい点について紹介します。
自分がどんな歯並びになりたいか、装置の見た目に関する希望はあるかなどを具体的に整理しておきましょう。
気になる箇所や「こう治したい」というイメージを明確にしておけば、初回相談で希望を伝えやすくなります。
あらかじめ予算の上限を決めておくことも重要です。
準備した資金や月々支払える額から「○○万円まで」など目安を設定しておけば、医師に提案されたプランが予算内か判断しやすく、金銭的理由で治療を中断するリスクも減らせます。
仕事やイベントなど今後の予定も考慮し、治療開始のタイミングを選びましょう。
例えば「結婚式までに治療を終えたい」「仕事の繁忙期が終わってからゆっくり治療を始めたい」などの希望と照らし合わせるのも大切です。
専門性や治療法、費用、通いやすさなどに注目すると自分のライフスタイルに合った矯正歯科を選びやすくなります。
専門医の在籍や装置の種類、治療前の丁寧な説明、無理なく通える距離や診療時間、治療後のアフターケアなどがチェックポイントです。
矯正治療は高額で長期間の通院が必要になり、患者様の負担は決して少なくありませんが、事前に十分な準備と情報収集を行うことにより、その負担に見合う後悔のない矯正歯科選びができるでしょう。
医療法人社団神谷歯科クリニックでは、日本顎咬合学会の認定医資格を有する医師による診察・矯正治療を行っています。
ホワイトワイヤーを用いた目立たないセラミックブラケットによる治療や、舌側矯正(裏側矯正)に対応しており、矯正中も審美性を保ちたい方にも選んでいただきやすくなっています。
患者様の症状や矯正中の悩みに寄り添いながら治療が可能なため、お悩みの方はお気軽にご相談ください。
歯科医師/日本顎咬合学会認定「咬み合わせ認定医」/DNA研究会 認定医/日本口腔インプラント学会 専門医/国際インプラント学会AIAI 認定医
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